反応選択性には①官能基選択性, ②位置選択性, ③立体選択性の3種類がある。
①官能基選択性はどの官能基が反応するのかを考える。
e.g. ケトエステルのヒドリド還元
$\ce{LiAlH4}$を用いるとケトンとエステルの両者を、
$\ce{NaBH4}$を用いるとケトンだけを、
アセタール保護をし、$\ce{LiAlH4}$を用いるとエステルだけを還元することができる。
②位置選択性は着目している官能基のうち、どこが反応するかを考える。
どの官能基が反応するのかはもう考えない。
e.g. アルケンへの付加
$\ce{H+}$を受け取る可能性がある$\ce{C}$は2つあるが、末端の$\ce{C}$が優先的に$\ce{H+}$を受け取る。
③立体選択性は生成物がどんな立体異性体が生成するのかを考える。
どこ官能基が反応するのかはもう考えない。
e.g. シクロペンタジエンと無水マレイン酸のディールズ-アルダー反応
二次的な軌道相互作用により速度論的に有利なエンド体の生成が有利だが、
高温で長時間反応させると熱力学的に有利なエキソ体が優先される。